仕事の付き合いで、クレジットカードを作る事になりました。
その時私はちょうどクレジットカードを持っておらず、車を買ったばかりでもあったので、何かあった時のために一枚持っていた方が良いだろうという事もあって、それを快諾したのです。
住所、氏名、年齢、年収。その他諸々を書き込んでいって……キャッシングの所でふと手が止まりました。
キャッシングというのは、物を買う時にカードを使うわけではなく、クレジットカードで直接お金が下ろせる機能なわけですが……。
困りました。もともと家では「借金だけはするな」と言われ続け、「カード破産が恐い」という理由でほとんどカードも使わない家に育った私です。
「これどうしたらいいんでしょう?」
「必要なければ0円の所にマルをしておいてください。どうせお金なんか借りないでしょう?」
そう言われましたが、もしもの事もあります。念のため、最少額ではありますがキャッシングの機能も付けておく事にしました。
やがれカードの審査も通り、私の手元にはカードが届きました。分割払いなどで浪費する、いわゆるカード破産コースに乗るような事もなく、ガソリンの支払いやETC、手持ちがない時の支払いなど、色々と重宝させてもらいました。
それからしばらく経ったある日の事。
確かGWの事だったと思います。ちょっとした旅行に出た際に、ついつい散財してしまい、財布の中にお金がなくなってしまいました。
旅先ですし、細かな買い物をする事も多いですから、カードだけではやっていけません。そして運の悪い事に、私が普段使っている銀行はGWの間にメンテナンスを行う事になっていたらしく、預けていたお金が引き出せなくなってしまったのです。
途方に暮れました。
旅先でお金もなくどうすごそうかと。
よくドラマや映画である、カードを出したら「ウチはカード使えないよ」と言われるシーンが頭に浮かびます。
ですが、そこでふと気付きました。
普段使いのクレジットカードに、キャッシングの機能を付けていた事を。
コンビニATMでクレジットのキャッシングが出来る事は知っていましたから、手近なコンビニに駆け込み、画面の指示に従うまま操作すると……数分後には私の財布にはいくらかのお金が入っていました。
もちろんその後の旅行は順調に進み、店先でのお土産なども楽しく買って、無事に帰宅する事が出来ました。
もちろん借りたお金はきっちり返済し、何の問題も起きていません。
普段は使わなくても、もしもの時にきっと役に立つ。
キャッシングについて、少し考えを改めさせられた事件でした。